岩波さんから、どんな暗示を今までかけられたか書いてみよう。
最初の段階で、両手が勝手に閉じてくる暗示をかけられた。
俺は暗示、催眠にかかるかわからなかった段階だったから、両手が自分の意志とは関係なく閉じていくことに感動した。思わず苦笑してしまった。
「俺でもかかるじゃん!」
この自分への信頼、更に言えば岩波さんへの信頼がこれで深まった。
この「俺でもかかる」という思いは非常に重要だ。
それが呼び水になって、岩波さんの暗示に反応しやすくなった。
「腕が動いて止まらなくなる。止めようとしてもますます動く」といったものや
「体の力が急に抜ける!」といったものだった。
ほんまに腕がかなり動くし、ストン!と後ろに倒れる。
後ろに倒れることへの危険なんか感じなかった。
倒れてもいいや、どうにでもなれや! といった感じだった。
まあ、岩波さんも前もって安全だと言うことを言っていたが。
そこが信頼関係である。
岩波さんの暗示だから、後ろに倒れても頭ぶつけてもいいやという感じなのだ。
それでいて、ちゃんと支えてくれる。
全身全霊、体の力がストンと抜ける感じだった。
まさに全身全霊なのだ。
そして、すごくふわーっと楽になる。
ずっと横になっていたい感じだ。
こうやって暗示に脳が反応するように条件付けをしていった。
最初は動きで暗示への条件付けをしていき、さらに記憶や感情へ暗示が浸透するように進歩させるわけだ。
普段人間の脳は、無意識と意識の比率が例えば、1:9だとしようか。
でも、変性意識状態、さらにもっと深まったトランス状態になると、無意識の比率が6,7,8、9と増えてくる。
その時に、様々な抱えている無意識の悩みや原因、トラウマや抑圧し続けた感情が出てくる。
だから、暗示によって、そこを解決していき、また暗示じゃなくても、退行催眠になるだけでも、心の重荷がとれてくる。
それが初回に岩波さんから教えてもらった理論だけど、それが現実化した時は、とても嬉しかった。
「俺でもできるんだ!」
この信頼感である。
これが次のステップに必ずつながる。
催眠療法には理論だけというものが多く、無意識を表層にだして、処理していけるという。
だが、岩波さんは実際にそれができる。
他はどんなに背伸びしたってできないだろうし、様々な人の催眠療法の経験談を読んでも深くかかったことがないらしい。
催眠状態が睡眠状態だと未だに思っている人もいるし、暗示に反応することにピンと来ない人もいる。
おそらく、このブログを読んでる人でも、この感覚はわからない人もいるかもしれない。
そこが岩波さんのすごさでもあるし評判を呼ぶところでもあるのだが、それって本当なのか、現実にできるのか疑問に思う奴もいるだろう。
いや、実際に現実にあるし、そのときの感動はめちゃくちゃすごいし、人に伝えたくなるほどの感激だ。
まあ、こっちも呼吸法をたくさんやってくることが前提だし、やればやるほどすごさを味わえる。
人が岩波さんの暗示にかかっているのを見ると、端で聞いているだけでも反応しそうになる(笑)
そういや、思い出したが、暗示に一番反応する時は、臨場感がある時、つまり仮想現実に臨場感がついて時が、すごいそうだ。
俺はまだやってもらった機会がないが、部屋の柱が曲がって見えるという暗示をかけられると(もち、変性状態下で)、ほんとうに柱が曲がって見えるらしい。
ほかに蛍光灯の数が増えたり。
そういうあり得ないことが臨場感を持って現実化する。
不可能なことが可能になる、それぐらいの力量を持っているのが岩波さんだ。
岩波さんが、その暗示がとけることを命じれば、もちろん元に戻る。
住所が言えなくなることもあったし、でも、ちゃんと元に戻るから安心を。
そういう信じられない世界が実際にあるものだと伝えたかった。