人によっては、まだ気持ちよさ、リラックス感を味わえない人もいると思うけど、より深く変性意識状態を味わえると、とんでもない世界が待ってる。
もう何もしたくない、心地よい、なんだか打ちのめされたような、ずっと浸っていたい、それでいて快の状態だ。
その時意識があるのかというと、ちゃんとあるし、外部の状況も把握できている(把握できるがどうでもいい)。けっして寝ている訳じゃない。浸っているのだ。
たぶん脳内の中で脳内麻薬とかいろんな脳内伝達物質が迸っているに違いない。
実に脳は奥深いぜ!
感激で泣きたいような、それでいて抑圧的なものが胸にこみ上げてきて怒り出したいような、でも笑いたいような、大泣きしたような感覚にもなる。
集団とか数人で一緒にやった人で、泣いたり、怒ったり、胸に溜まっているありったけを発散する人がいるのを見た人もたくさんいると思う。
感情の世界にいるからこそ、起こる現象だ。
俺も感情の世界に入れるようになったけど、最初は理性が感情の世界にはいることを邪魔していた。
ひとたび感情的に発散されたら、心がすっきりするようになった。
自己防衛本能や抑圧も少なくなってくると、今度は快感物質が出てくるんじゃないだろうか?
そこまでいくと、自力の呼吸法でも気持ちいい状態を味わえるようになる。
ただここで注意点。
いくら心地よい状態が先に待ちかまえているからと言って、それを意識してやるとよくない。
気持ちいい状態になろうとしてやると、気持ちよさを味わえないばかりか、ただ苦痛になる。
同じ姿勢でいるのがきついとか、疲れたとか。
欲深でやるからそういう結果になる。
そらすら取っ払った上で呼吸をとにかく「ただやる」のみ。
欲深には味わいづらい感覚なので、一度捨てることを覚えるべきだと思う。
最初は大変だけど、捨てることで成果が出たら、次から感覚的にどうやればわかってくるから。
体験記を書いている人の「感激」「すごい!」というのも、トランス状態の圧倒的な感覚体験を味わっているからだし、そこまで行くためには、結果と見返りをまずは捨てて、がむしゃらにただ呼吸法をやろう。
別に「無」になる必要はない。それはありえないから、そんなことも考えず、ただやるだけ。
それが、バカになってやることにつながってくるわけだけど。